TOEIC 受験記

藤田五郎

第279回 (2021.10.03) TOEIC (午後) 感想

試験が終わってからもう二週間以上になる。(恐らく今日の正午にはネットで結果が分かる。)今更感はあるが、当日のメモを元に感想を書く。

 

【フォーム】

図書館フォーム

 

【寸評】

P1: 標準

道路から土地を区切っているたった二本の鎖をフェンスと言うのか、と思った。

 

P2: やや易

甲と乙、どちらにするか、を問われたのに対して、現在の状況を述べることによって返答とするパターンの問題が印象に残った。

 

A: 電車で行く?車で行く?

B: 最寄り駅で人身事故があったらしいよ。(だから車で行こう。)

 

P3: 標準

最初の 4 セットが難しく感じられたが、それ以降は平易な出題だった。グラフィック問題も迷う要素が無かった。

 

印象に残ったのは、生物工学産業の前途についての生物工学専門家たちによる論評を掲載した社内報のセット。このセットには、biotechnology と聞こえたからと言って、そのまま考え無しに biotechnology を含む選択肢を選ぶと、ドボンになる設問があった。細部まで理解しているかどうかを試す設問で、難易度が高かった。

 

P4: 標準

難しく感じられた箇所は無かった。このパートでもグラフィック問題は迷う要素が無かった。

 

印象に残ったのは、plant nursery のセット。germination chamber という多くの受験者にとっては馴染みが無いと思われる用語が登場した。

 

他には、送電線の有無に応じて、動力源として電気かディーゼルかの切り替えができる機関車のセットも印象深かった。

 

P5: やや易

語彙問題が多く、文構造を問う問題が少なかったように感じられた。語彙問題は知ってさえいれば瞬殺できるので、今回のこのパートはサクサク解き進めることができた。

 

P6: 標準

ドレインパイプ設置のセットと半導体工場建設のセットの文補充で、どの選択肢もしっくり来ず、結構迷った。しかし、この二つ以外の空所は瞬殺レベルだったので、全体としては標準、ということになる。

 

P7: やや易

シングルダブルトリプルも軒並み本文が読み易かった。一方で、選択肢は持って回ったような言い回しのものが多かったように感じられた。中でもギョッ!としたのが、a commitment to historical accuracy という表現。駅建設に当たり、周辺区域の由緒ある伝統的な街並みへの配慮の確約を言い換えたものであるが、historical accuracy なんて、まるで戦争責任を巡る論争で飛び交いそうな文言のような語感があり、この文脈には似つかわしくないな、と思った。

 

【スコア予想】

リスニングはまず間違いなく 495 が出る。全問正解している可能性すらある。リーディングはかなり易しく感じられた。1 ミスアウトだった 8 月より易しかったと言っても過言ではない。それだけに不安。どこかでミスしていなければ良いが。

 

【会場】

開明中学校・高等学校という、初めての会場だった。さらに TOEIC で高校(或いは、中高一貫校)が会場になったのは初めてだった。そして、下足禁止TOEIC では初めてだった。その下足禁止で驚いたのは、上履きを持参せず、靴下で彷徨いていた受験者の何と多かったことか。いくら下足禁止でも、学校の廊下が綺麗なわけがない。汚いに決まっている。僕は特段綺麗好きでも潔癖症でもないが、それでも上履き無しで校舎を歩くなど到底考えられなかったので、多くの受験者の靴下姿には心底驚かされた。

 

さて、上履き持参という面倒な会場だったが(快晴だったので余計な荷物があっても大きな支障は無かったが、もし雨が降っていたらと想像すると、ゾッとする)、30人入るか入らないかくらいの規模の教室での受験だったため、音環境は最高だった。スピーカーはいつもの IIBC のホワイトグレーのスピーカーだったが、音声はこの上なくクリアに聞こえた。9 月の音環境最悪のリバーサイドとは雲泥の差だった。

 

自転車で行ける距離にあり、受験票にも自転車での来場禁止は明記されていなかった(車は禁止だったが)ので、自転車で行った。森ノ宮小学校から市環境局工場跡辺りの道路が非常に汚かった(途中で飛び散ったビール瓶の破片を思いっ切り自転車のタイヤで踏ん付けてしまい、結構焦った)のと、京橋付近の道路の凹凸が酷かったのを除けば、比較的快適な道程だった。自転車置き場は、パッと見た感じ、それほど広くなかった。従って、自転車での来場が禁止されていなかったとは言え、もし受験者の大半が交通手段として自転車を利用していれば、大変な事態になっていただろう。(そんなことは起こり得ないだろうが。実際、自転車で来ていた受験者はほんの数人しかいなかった感じだった。)

 

結論としては、上履き持参は天候次第で厄介だが、音環境は最高なので、この会場に当たれば、比較的幸運だと言えるだろう。