TOEIC 受験記

藤田五郎

第 285 回 (2021.12.19) TOEIC 午後 感想

スコア発表まであと数分。そのタイミングで感想を投稿する。

 

【フォーム】

ペットボトル(のケース持ち運び)フォーム

 

【寸評】

P1: 標準

6 で迷った。写真の中のあの物体は植木鉢と言って良いのか?僕の目には(植木鉢の)受け皿のように映ったのだが。しかし、他の選択肢はどれも魅力的ではなかった。

 

P2: やや易

特に迷った問題は無かった。

 

A: Who used to work in the IT department?

B: Ms. X did.

のような応答において、used to の代動詞として did を用いていたのが、印象に残った。

 

P3: 標準

完全には自信を持てない箇所が幾つかあったが、迷った問題は無かった。

 

印象に残っているのは、ワークショップ出席者が使用する予定の駐車スペースに、社内の人間が車を止めている、出席者がもうすぐ来るのにどうしよう、という問題。「(注意の)張り紙をしておいたのに」と言う女性に対して、男性が「今日は風が強いからね」と言い、提案した解決策が「もっと張り紙をしよう」。いやいや、風が強くて張り紙が何処かに飛ばされた可能性があるなら、さらに張り紙をしてもさらにゴミが増えるだけで無意味だろう、と。思わず吹き出しそうになった。

 

P4: やや易

ここでも迷った問題は無し。印象に残った問題も殆ど無い。強いて挙げるなら、グラフィック問題の、美術館の新人研修のセット。最初の方で解答根拠を述べて、後から色々と情報を追加して受験者を惑わす、という形式を取っていたからである。

 

P5: やや易

一つだけ迷ったが、それ以外は平易だった。構造的にも把握し易い文ばかりだった。迷ったのは、before unit (assembly) の問題。assembly が名詞であることを度忘れしてしまい、副詞に見えて、「正解が見当たらない!」と、焦燥感に駆られる事態に。語尾が -ly になっているだけで副詞に見えるなんて、まるで英語学習の初心者だ。

 

P6: やや易

特に迷ったところは無く、サッサッと片付けてしまったので、それぞれどのような内容と設問だったのか、殆ど記憶に残らなかった。それ故に、帰宅後、ツイッターやブログで色んな人の感想を読んでいて、多くの人から「難」の評価を受けていたのは、結構な驚きだった。一体どの箇所が難しかったのか見当も付かず、「あれ、やってしまったかな?」と不安になり、色々と調べてみると、どうやら issues (to consider) において to consider を選べなかった(或いは、選ぶのに時間がかかった)人が多かったらしいことが判明。個人的には、「どう考えてもこれしかない」と瞬殺して、速攻で次の設問に行った箇所だった。infinitival relative clause  が難しく感じられるなんて、普段英文を読んでいない人の何と多いことか!

 

P7: 標準

やや難しく感じられる問題も所々あったが、全体としては標準レベルだろう。

 

シングルの一番最初の問題が興味深かった。ケーキをスナックと言い換えるという、日本人キラーの問題だったからだ。日本人の感覚ではケーキとスナックは結び付かないだろうが、

 

A snack is something such as a chocolate bar that you eat between meals.

Ex. Do you eat sweets, cakes or sugary snacks?

 

という COBUILD の定義と用例からも分かるように、ケーキはスナックに含まれるのだ。因みに、他の選択肢にあった bakery(baking?) supplies は、ケーキやお菓子などを作る際に用いられる各種備品のことで、ケーキやお菓子そのものではない。

 

ダブルの、「車のウォータータンクとファンベルト」のセットはやや難。本文は読み易く、背景も理解し易かったが、細かいところまで読み込まないと正解できない設問があった。

 

もう一つの、「出張と法人カード」の問題は標準。

 

トリプルの、「演劇脚本コンペ」のセットはやや難。本文の introducing を including と見間違えた結果、この箇所を解答根拠にする設問で梃子摺る羽目に。これとは別に、ある特定の脚本について尋ねているのだが、その正解選択肢の内容は他の脚本にも当て嵌まる、という設問が面白かった。

 

残りの、「窓とデザイナー」の問題はやや易、「講義シリーズとフィードバック」の問題は標準だった。

 

【スコア予想】

リスニングは大丈夫。問題はリーディング。前回は 1 ミスでも満点が出ると予想していたが、実際には 1 ミスアウトで、悔しい思いをした。今回はどうだろう。1 ミスセーフの難易度だったように感じられたが、僕の感覚は最早当てにならない。全問正解を求められるのであれば、なかなかきつい。

 

【会場】

梅田のコングレコンベンションセンター。グランフロント大阪北館地下二階にあるこの大型の貸し会議室は、グランフロント大阪自体が比較的新しい建造物であるが故に、極めて綺麗な場所だった。

 

そして、天井がめっちゃ高かった。(コングレの HP によると、高さは 7.4m。)

 

ホールに入場し、その高さに気付くや否や、リスニングの音響への不安が一気に高まったが、前方の演壇にスピーカーは見当たらず、その代わり天井にスピーカーらしき物体が備え付けられているのを視認できたので、悲惨な事態は避けられるだろうと、一安心。それでも、いざ試験が始まると、広大な空間故に、例えば同じ天井スピーカーでも天井の低い大阪電気通信大学と比べると、音声は格段に聞き取り辛かった。

 

音響以外の試験環境は最高だった。何と言っても綺麗。そして広い。キャスター付きの机は大きく、広々と使用することが出来た。机と机の間隔も広く、部屋全体の広さと相俟って、抜群の開放感だった。椅子の座り心地も良く、実に快適に問題を解くことが出来た。

 

トイレも明るく綺麗だった。暗くて何処となく汚い雰囲気のする TKP のトイレとは雲泥の差だった。

 

アクセスのし易さは微妙。確かに周辺の駅からは近いが、南館を通り抜けて、連絡橋を渡って、北館に辿り着く、という道順になるので、多数の巨大商業施設を抱える梅田に馴染みがない人にとっては、迷子要素満載である。午前午後のダブル開催になって以降、梅田やその近辺の街にある会場に当たることが非常に多くなったが、その都度、試験終了後、梅田をほっつき歩いて、道草を食って来たことが、今回、功を奏した。初めて梅田にある会場に当たった 2021 年 3 月の頃の僕なら、まず間違いなく、コングレコンベンションセンターには辿り着けなかっただろう。

 

というわけで、もしこの会場に当たり、尚且つ梅田に馴染みがないのであれば、事前に下見しておくことが推奨される。